デザインの考え方——はじめてでも迷わない超シンプル版

前回まとめた「5つの準備(目的/ターゲット/予算・スケジュール/コンテンツ/更新体制)」を、今日は見た目=デザインに落とし込みます。
むずかしい専門用語は使いません。「誰に・何を・どうしてほしいか」だけを軸に、やることを順番に見ていきましょう。

1) まずは“このページで何をしてほしいか”を決める

  • 例:
    • パン屋さん → 「予約フォームから明日の食パンを予約してほしい」
    • 整体院 → 「LINEで初回体験を予約してほしい」
  • これがゴール(行動)。デザインはこのゴールを押しやすくするためにあります。

ボタンの文言テンプレ

  • 「予約する」→ 「3分で予約する」
  • 「お問い合わせ」→ 「無料の相談を申し込む」
  • 「資料請求」→ 「料金表を受け取る」

2) 並べ方(ページの順番)は「ひと目で→納得→安心→行動」

  1. ひと目で:1行で要点(見出し+短い説明)
  2. 納得:写真・実績・お客様の声・料金の目安
  3. 安心:よくある質問、場所、営業時間、対応方法
  4. 行動:予約・問い合わせのボタン(ゴールは1つに絞る)

たくさん並べるより、1ページ=1メッセージ+1ボタンがわかりやすいです。

3) 色は「3色」だけ使えば整って見える

  • ベース色:背景(白 or 薄いグレー)
  • メイン色:見出し・リンク(ブランドの色)
  • アクセント色:一番押してほしいボタン(目立つ色はここだけ)

迷ったら白:メイン:アクセント=6:3:1くらいの比率を目安に。
※「リンク色」と「ボタン色」は毎回同じ色にすると迷いません。

4) 文字は“少なめ・大きめ・区切る”

  • 本文は大きめ(目安:16px前後)で読みやすく
  • 2〜3文ごとに改行して、見出しで区切る
  • 大事な言葉は太字に(色で装飾しすぎない)

NG例:ぎっしりの長文/改行なし/小さすぎる文字
OK例:短い文+見出しで区切る+必要なところだけ太字

5) スマホで“親指で押しやすい”が正解

  • ボタンは指で押せる大きさ(目安:縦横44px以上)
  • 余白をゆったり。詰め込みすぎると誤タップの原因に
  • メニューは3〜5個までに絞ると迷いません

スマホで最初の3スクロールに、要点とボタンを入れるのがコツ。

6) 写真は“サービスが伝わる1枚”を

  • 使っている様子/人の表情/ビフォー→アフターがわかる写真が◎
  • ロゴやアイコンはくっきりした画像(できればSVG)を使う
  • 画像は軽くしてページを速く(「WebP」や「遅延読み込み」を使う設定があるとベター)

7) よくある失敗とカンタン修正

  • 色が多い → 3色に戻す。アクセント色はボタンだけ
  • 文字だらけ → 3〜4倍に行間と改行を増やす
  • ボタンが弱い → 文言を具体的に(例:「お問い合わせ」→「料金の目安を知りたい」)
  • スライダー任せ → 最初は静止の1枚で伝える
  • 専門用語だらけお客様が使う言葉に言い換える(例:「IA」→「情報の並べ方」)

8) 今日から使える“ファーストビュー”テンプレ

見出し: 何を、誰に
ひとこと: どんな良さがあるか(1〜2文)
ボタン: 何が起きるかがわかる文(例:3分で料金表をもらう)
画像: サービスが一目で伝わる写真(人・手元・成果)

例(整体院)

  • 見出し:肩こり・腰痛に、やさしく効く整体
  • ひとこと:初回60分3,980円。JR○○駅3分/21時まで受付
  • ボタン:LINEで初回予約する
  • 画像:施術の様子と笑顔のビフォー→アフター

9) かんたんチェックリスト(10個)

  • 各ページのゴール(押してほしいボタン)が1つに絞れている
  • 最初の表示で何をしてくれるサイトかが伝わる
  • お客様の言葉で説明できている(専門用語に頼っていない)
  • 色は3色運用、ボタン色は全ページ同じ
  • 文字は大きめ、2〜3文ごとに改行
  • スマホの3スクロール内に要点+ボタン
  • 写真はサービスが伝わる1枚を最初に
  • 料金や目安時間など不安を減らす情報がある
  • フォームは入力項目が少なめ(あとで聞ける内容は省く)
  • 試しに家族や友人1人に見せて、迷わないか聞いた

まとめ

デザインはセンスより「やさしい段取り」です。
1ページ1メッセージ、3色、スマホで押しやすく――これだけで
伝わるサイト**に近づきます。前回の「5つの準備」を軸に、今日のチェックリストをなぞってみてくださいね!

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